もがみとくない最上常矩
トクナイ、とどさまし
宝暦五年、出羽楯岡の農家に生まれる。タバコの行商をしながら独学、天明元年江戸に出てあちこち転々とした末に本多利明の弟子となる。
そして漫画にあるような波乱万丈の冒険を経て旗本になった。蝦夷調査を繰り返して遠山景晋とともに松前藩の悪行を調べ上げ蝦夷地没収に追い込み、 その合間に内地で山林御用をしながら関孝和の本を発見したり「度量衡説統」などをも書く。シーボルトと会見した頃には御広敷添番を退職し家塾を開いていた。
意外な人間関係では、前野良沢にロシア語について質問の手紙をもらったことがある(返事したかは不明)。また花井虎一の処女出版「硝子製法」に序文を書いて絶賛している。 晩年になにゆえか平田篤胤を44回も訪問した。天保七年没。
八109-114,166,178-189,197-208,232-233,245,250-260九6-21,66-69,139-146,179,187-192,203十25-29,33,58-67,95-113,159,205-216,231,269-271 十一6-31,52-54,98-106,167,172,201,215-216,256,263,278-279十二51,81-83,174-212,217,257十三55,61,267-268十四15,21-24,49-50,208-209十五157十六142十七222,242-248二十201
幕末一12, 92-96七84八170九93十八36三十一22
島谷良吉「最上徳内」(1977.吉川弘文館人物叢書)
最上ふで/田沼意次/シメオン・ドロヘィーチ・イジュヨ/イコトイ/ 本多利明/青島俊蔵/近藤重蔵/松平忠明/蠣崎波響 /遠山景晋/関孝和/前野良沢/花井虎一

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