せきたかかず関孝和
和算の歴史の半分は関の業績と言われる大数学者。寛永十九年くらいに信州佐久に生まれ、宝永五年江戸で没。その間に点竄術の発明、「解伏題之法」による行列式の解法、平面と立体の面積体積を求める公式、ベルヌーイ数をベルヌーイより早く発見、正20角形までの角術、円周率を小数点以下10位まで計算とそのための補間公式使用など引き写すだけで疲れる数々の業績を残した。ただし、よく言われる微分学の発見というのは怪しい話で、現代人には解読するのも難しい著作からそんな解釈をする人もいる、ということ。弥太郎こと内田五観は関流宗統第六伝。
十一12-14
平山諦「和算の歴史」(2007.ちくま文庫)
最上徳内/本多利明

目次へ戻る