とおやまきんしろう遠山景元
金さん
おそらく寛政五年生まれ。なぜ「おそらく」なのかを説明すると少々ややこしくなる。父・景晋が遠山家に養子に入った後で養父に実子が生まれ、 その子をまた景晋の養子にする事になったが、手続きが終わらぬ内に金四郎が誕生。当時は実子がいるのに養子を取ってはいけないので、金四郎の生年をぼやかしたり 孫として届け出たり小細工をやったのであった。そんな家庭の複雑さから「若いころはグレていた」伝説が作られたようだ。
西丸小納戸頭取などを経て、 北町奉行就任。天保改革では水野に 抵抗し、鳥居の悪評に反比例して人気者となった。
大目付を経て水野失脚後こんどは南町奉行となり、株仲間復活など改革の後始末をやった。キリのいいところで 隠居し嘉永六年没。
腕の刺青(入れ墨とは違うよ。アートだよ)の図柄は、木村芥舟説では花、中根香亭説では女の顔。
十三53,68-76十四56,106-122,176十五119-120,144,155,192-193,249-250十六32,38-39,56,97,104-126,179-181,190-201,212-213,227-274 十七84-89,112-113,163,183-213,246,277十八27-30,45,52,59-63,70-103,155-158,187-191十九97,253二十286-288
幕末一14三151,156十11十二89
A・岡崎寛徳「遠山金四郎」(2008.講談社現代新書)
遠山景晋/次郎吉/水野忠邦/矢部定謙 /高野長英/石出帯刀

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