じろきち次郎吉
次郎さん、鼠小僧
中村座の木戸番・定七の子供。寛政七年生まれ、「ろ」組の鳶人足をやっていたが身持ちが悪くて親には勘当された。文政六年ころから盗賊を始める。
天保三年捕まるまでの犯歴は、自供によれば150箇所12000両、北町奉行榊原主計頭忠之(鳥居の仲間だったのは息子)の判決では99箇所3200両。八月十九日、 市中引回しの上獄門。死体は取り捨てられたので回向院の墓は偽者だが、遠くは尾張からまで墓石を削りに来るものがいた。
十三6-12十四56,105-122,134
幕末八177
A・三田村鳶魚「泥坊の話・お医者様の話」(1998.中公文庫)
遠山金四郎/中村歌右衛門

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