はたさきかなえ藤平
文化四年生まれ。もとは学者でもなんでもなく、オランダ人付き世話係だったことからシーボルトに近づき感化された。事件で捕まるが天保元年脱走。水戸藩に迎えられて「海上砲術全書」などを訳す。
天保八年藩命で造船書を買いに長崎に戻り、正体露見して逮捕。菰野藩に預けられ天保十三年病死。
しかし彼の志は無駄にならず、弟子の鱸半兵衛が十数年後に厄介丸もとい旭日丸を建造した。
十四171-172,293
幕末二27
A・呉秀三「シーボルト先生3」(1968.平凡社東洋文庫)
高野長英/渡辺崋山/江川太郎左衛門/藤田東湖

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