とくがわいえしげ徳川家重
あほ
徳川幕府九代将軍。言語障害でほとんど人前に出てこなかったので女性説まである。
時代は享保改革のタガが外れて紊乱の一途をたどっていた。 美濃・郡上藩では苛斂誅求に耐えかねた百姓たちが史上最大級の一揆を起こし、結束して江戸へ使者を送り幕府に直訴した。しかし藩はなおも激しい弾圧を続けた。
家重は郡上藩の強硬な態度から幕閣要人が後ろ盾になっていることを直感し、御側御用取次の田沼意次に調査を命じた。田沼は徹底的捜査によって老中たちと藩主金森家の 金脈構造を暴き出し、金森家は取り潰し、幕府の汚職政治家までもことごとく処罰したのだった。…こういう話を読むと、実は家重さんアホじゃなかったのでは?と思える。 少なくとも世界で最初に田沼の才能を認めたことは事実だよな。
「俺が信じる田沼を信じろ」みたいな遺言を家治に残し、宝暦十一年に没。
※家重の言葉を理解できた人は、意次のほかに大岡忠光(忠相の親戚)もいる。
五176-180六143七87-90
幕末一71
A・藤田覚「田沼意次」(2008.ミネルヴァ日本評伝選)・古川愛哲「九代将軍は女だった! 」 (2008.講談社+α新書)・ 高橋教雄「郡上宝暦騒動の研究」(2005.名著出版)
徳川吉宗/徳川家治/田安宗武/田沼意次

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