まつだいらつしまのかみ
松平忠郷
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家康の六代前に分かれた深溝松平(四代家忠の日記がすこし有名)の分家筋。とはいえ知行は千石。
吉宗時代からの生き残りで、家重・家治と 三代に仕え何度も褒美を頂いている。佐野を取り押さえた手柄で二百俵を加増され、五年後の寛政元年に七十五歳で没。
※実は武士道の見地から佐野の本懐を 遂げさせるため存分に斬り終わるまで待っていた、という説が「甲子夜話」に出てくる。しかし松浦静山は定信派の人間なので、話はそのまま受け取りがたい。
八26-29
C・松浦静山「甲子夜話(一)」(1977.平凡社東洋文庫)
佐野善左衛門
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田沼意知
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徳川吉宗
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柳生主膳
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