つついさぜん筒井正盈
高山親子と対立していた、上州細谷村の大部分の領主。ただし知行地は上総・武蔵・上野に散らばっており、本人はずっと江戸城で勤めていた。 だから細谷村に住んでいたわけではない。
筒井順慶の甥の家系に養子で入って小納戸方、のちに膳奉行を務める。意外や弓の名手だったらしく将軍に二度も褒美をもらっている。 仮に彦九郎が一騎打ちに持ち込めたとしても勝てたとは限らないのだ。
養子に取った筒井政憲が大当たりで、家督を継ぐ前から養父を追い越す出世ぶり。 邪魔な彦九郎もくたばったし、思い残すことなく往生した事だろう。
四105七55十71-74,118
C・「森銑三著作集第九巻」(1971.中央公論社)
高山彦九郎/高山専蔵/筒井政憲

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