ハインリヒ=ユリウス=クラプロート
父のマルティン=ハインリヒはベルリン大学初代化学教授にしてジルコニウム・ウラン・チタンなどの発見命名者。彼なくして鉄腕アトムの妹も生まれ なかったという大科学者である。
自分も父に負けないでかいことをやろうと思ったのか、独学で中国語を学び東洋研究雑誌を発刊。またチチングから日本についての 知識も得たようだ。ロシア科学アカデミー東洋科に招かれシベリアやコーカサスを探検調査。この時おそらく中国経由で「三国通覧図説」を入手し、新蔵の協力で翻訳した。
1816年フランスに移住、パリで「図説」を刊行した。その他著書多数。1835年没。
人格的にはあまり立派な人ではなかったらしく、学恩を受けたチチングや 新蔵の悪口を書いている。
十二75-76
幕末五196-197
A・「新編林子平全集・第二巻」(1979.第一書房)・「科学者人名事典」(1997.丸善)
新蔵/林子平/ティチング

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