はやしかぜん林友諒
兄上
子平の兄。仙台藩に平士・百五十石で仕える。さんざん迷惑をかけた弟が死んだすぐあと、後を追うように寛政五年十月没。
息子が勘定奉行・京留守居役などけっこう出世しているのだが、名前が「珍平」ってのはどうだろう。もっとカッコいい名前をつけてやれば良かったのに。
※林子平は妻も子もいないくせに『父兄訓』という育児教育書を書いているのだが、中でこんなことを述べていた。
「愚かなる兄の癖として、弟を見ること子のごとくするのはまだしも、 多くはその弟をサルのごとくとりあつかう。手前勝手で言語道断なことだ。兄たるものはここをよく考え、弟の自尊心をおしはかってやさしく指導せよ」そんなこと言えた義理か。
四224-239,256-258,261-271,274-276八211九242-244十22十一92-97,168-170,200
「新編林子平全集」全五巻(1978-1980.第一書房)・「伊達世臣家譜続篇」全4巻(1979.宝文堂)・「子育ての書2」(1976.平凡社東洋文庫)
林源五兵衛/林子平/林なほ/林従吾/伊達宗村

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