ちゅうまんおおくら中馬大蔵
長老どん
島津家の家臣。ある日野良仕事をしていると、騎馬武者が駆けて行くのを見た。さあ戦だ!と勇んでクワを投げ出し、追っかけていくと着いた所が関ヶ原だった。その後の死闘はご存知の通り。
敗走中のことと思われるが、別の家来が馬の肉を切り取って島津義弘に差し上げた。大蔵はそれを横から奪い取って「わしら兵のほうがカロリーを消費しとる」と食ってしまった。義弘は笑って許したという。その他奇行が多く伝えられるが、本人は関ヶ原の話を求められると正装・端座し、そしてただ泣くばかりだったという。
※「間違いだらけの時代劇」は時代考証家・稲垣史生(杉浦日向子の先生)の著書。
三126-128
島津義秀「薩摩の秘剣」(2005.新潮新書)
島津義弘

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