松平容敬

まつだいらかたたか	松平容敬
―
会津藩八代藩主。享和三年生まれ。高須藩主松平義和の隠し子で、会津家老・田中玄宰がいざという時のためにもらい受けて六代目の遺児ということにした。案の定七代目が夭折したので家督を継ぐ。養子の容保も高須出身で実は叔父・甥の関係である。天保の飢饉では領民を飢えさせなかったばかりか他藩に援助までした。また井伊直弼が江戸城に上がったばかりで右も左もわからなかった頃、なにくれとなく親切に助言してあげた凄くいい人。嘉永五年没。
幕末二144-149
Ｂ・母利美和「幕末維新の個性６・井伊直弼」(2006.吉川弘文館)
保科正之