風雲児たち人物事典の看板

管理人口上

ようこそいらっしゃいました!貴方に会えてとてもうれしい。なにせ現実世界で「風雲児たち」のファンに出会ったことが一度もないもんで。

私が「風雲児たち」を知ったのは、さよう中学の頃でありましたでしょうか。家の近所に日本共産党シンパの小さな書店がありましてね、共産党の本屋がみんなそうなのかは知りませんが、そこではマンガ本にビニールを掛けていなかった。そしてまたなぜか広くない店舗の壁一つ分が潮出版社の希望コミックスで占められていました。私はそこで「三国志」と「風雲児たち」を連日立ち読みしたあげく「風雲児たち」の方を全部買ったのです。藤子不二雄ランド以外でこんなに一杯マンガをまとめ買いしたのは初めてでした。

何がそんなに面白かったのか?”―歴史が編み上げていく奇跡のやうな人間模様”―誰も知らないマイナー人物をほじくりだして「勝海舟最大のライバル」とか「龍馬を超えた男」とか持ち上げる類の本ならゴマンとある。しかしこのマンガの構造の高さというものはそういう手合いから飛び抜けている。世の中には有名になった人も無名で終わった人もいるけれど、皆それぞれ精一杯生きていた。彼らがてんでばらばらに放出したエネルギーがいつかどこかで合流して、「歴史」というベクトルになる。いま我々が生きるこの国はそうやって出来ている。そんな「みなもと史観」にシビれたわけですね。

こうして歴史の面白さに目覚めた私は近世日本史関係の書物を色々読むようになったのですが、調べていくとあのマンガでも省略されているようなエピソード・人間関係がたくさんあるのですな。

で、最近WEBの勉強を始めまして、まず何か作ってみようとした時に、真っ先に頭に浮かんだのが「風雲児の面白さを補完するサイト」だったのです。希望コミックス版第30巻に載っていた登場人物索引を増補してリイド社版の巻数・ページに置き変え、山田風太郎「人間臨終図巻」みたいな感じの略伝をくっつけて、さらに関係がある人物のページへ内部リンクで繋げていく。たとえば「亜欧堂田善」の項から松平定信→田沼意次→工藤平助→伊能忠敬→伊達宗村→土井利位→土井利勝→保科正之…という具合にどんどん手繰っていける作りになっています。

ここは歴史研究サイトと違います。近世日本の歴史的人物をすべて網羅してるわけでもありません。第一に「風雲児たち」読者の「この浅草の漢方医って何者?」とか、「この吉雄忠次郎って人はなぜ英語がしゃべれるの?」という疑問を解決するサイトです(ついでにいくらか余計な雑学もひけらかしてます)。アクセサリのメモ帳とillustratorでこしらえた粗末な代物ですが、よろしければご利用ください。

オリ入って頼みがある

マンガ本編を読んでないと分からない所が多々あります。歴史系サイトをサーフィンしててここに漂着した方で、まだみなもと太郎「風雲児たち」をお読みでなかったら、この際全巻ご購読されることをおすすめします。ぜったい損はしません。

記述には最大限確実を期しました。ネットは情報検索に利用しましたが、基本的に出版物や博物館の展示で確認できた事だけ書いています。wikipedia等のコピー&ペーストは一切ありません。しかし私自身が誤読・誤記していることもありえますので、あなたがテキストをお書きになる際はここからのコピペはご遠慮ねがいます。典拠はすべて付記していますので図書館等で現物を確認してください。

みなもと先生とリイド社様には本サイト開設の御了承を頂きましたが、公式サイトではなく、あくまで私の個人研究であります。ここでの人物評価と「風雲児たち」作中での描かれ方は必ずしも同一でないこともお断りしておきます。