みやもとむさし宮本玄信
説明不要といえば説明不要だが、謎と言えば謎だらけ。
島原の乱では何も手柄を立てず負傷退場。「阿部一族」事件の時まだ熊本で生きてたけど何もしていない。 本当に剣豪なのか?で吉川英治と直木三十五がケンカになり、その結果書かれたのがあの小説なのだった。
懐疑派の代表は山本周五郎である。彼は編集者時代に雑誌の埋め草で 「武蔵が決闘に遅れたのは腹を壊してゲリピーだったから」というパロディを書き、社長を怒らせてクビになった。それを根に持った周五郎はさらに20年かけてアンチ武蔵の名作 「よじょう」を書いた。
一35,138-140二274-275,296-298三14,100-102,118-119
A・縄田一男「時代小説の読みどころ」(1991.日本経済新聞社)・木村久邇典「山本周五郎青春時代」(1990.福武文庫)ほかいっぱい
佐々木小次郎/天草四郎

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